牛乳

子供の頃、冬の駅売店ではストーブの上で瓶牛乳を温めて販売していた。待合いの時間、冷えた身体の芯から温まった。寒くなるとその光景を思い出しては、牛乳を沸かして飲みたくなる。沸騰する前に薄い膜ができるのもおぼえている。牛乳はとても高級な飲み物だった。以前生産調整で牛乳に赤い色素を混ぜて捨てているニュースを見た。情けない思いだった。「最近、スーパーではバターの安売りが無いのよ」とつれあいが言う、ニュースではなぜか牛乳が足りなくバターが作れなくなっているという。皆が喜ぶ方策はないのだろうか?

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