頂上では羊たちが私に気がつかないのか、冬に備えて夢中で草を食んでいる。「おーい」と声をかけるとあわてて、寄ってきた。人間に慣れているのか顔を寄せてくる。頭をなでると気持ちよさそうに眼を細める。体を覆ってムチッとつまった羊毛は真っ白でほかほか暖かい。「いいなー」ふとつぶやいてしまった。
月別アーカイブ: 2011年10月
丸加晩秋
栗
ヤナギダケ
ナナカマド
白銀 青い池
二本足のキツネ
十勝岳へ。
3年前は偶然にも紅葉と初雪が絶妙のタイミングで重なった瞬間を撮影できた。
今年もなんとか写真におさめようと、天気予報とにらめっこし家内と行ってみました。
午前中は十勝岳の頂の西側は晴天で東側が曇り空で、3年前のような青い空と白い雲というわけにはいきません。
車をとめて写真を撮っていると、一匹のキツネが、がけの下よりピョンピヨンと飛び跳ねるような動き方で、車の後ろの方にやって来たのです。
家内は3年前の時も餌をねだりにキツネがやってきていたので、今回のピョンピヨンと飛び跳ねるような動きは、「なにをふざけている」のかなと思ったそうです。
私は思わず、「足が無い、後ろ足が無い!」と叫んでしまいました。前足2本と尻尾でバランスをとって私たちのそばまで来るのです。
慣れすぎての交通事故?、
いや、トラばさみわなにかかり、自ら足を食いちぎって逃げてきたのか?
生きて行くには、エンジンの音を聴くとこうやって人間の前に表れるしか方法はないのか?
とても切ない時間が過ぎました。
手元にあったチーズ、ビスケット、弁当の残りなど与えました。
「おいで」、「いいよ」など人間の言葉などがわかっているようでした。
毛並みは冬毛になっているけれど、1000m近いこの場所で生きていけるのか? 家族はいるのか? と問いかけながら、最後の一枚を与え、ゆっくりとその場を去りました。
とても切ない時間が過ぎました。
手元にあったチーズ、ビスケット、弁当の残りなど与えました。
「おいで」、「いいよ」など人間の言葉などがわかっているようでした。
毛並みは冬毛になっているけれど、1000m近いこの場所で生きていけるのか? 家族はいるのか? と問いかけながら、最後の一枚を与え、ゆっくりとその場を去りました。
途中で猛スピードの若者の車とすれ違いました。