夜、幣舞橋を歩いた記憶がありません。いつも、居酒屋で釧路の魚を楽しんでいたからだと思います。
今夜も同じパターンで居酒屋で楽しんで部屋に戻ると、窓から見える幣舞橋や漁船の灯り。
酔を覚ましながら歩くと、周囲の灯りを受け、春夏秋冬、4体のブロンズ像も別人のように見えます。
大きな漁船などが岸壁ずらっと停泊しています。眺めているとサニブラウンに似ている若者に出会いました。
「この船に載っているの?」 と声をかけました。
「明日の夜に出港するんです」
インドネシアの19歳の青年でした。日本語の研修を受けてから漁船に乗って、まだ4か月。
すでに日本語はとても上手になっていました。3年間の仕事だそうです。働いて国で別な仕事をしたいと目を輝かせていました。
「がんばってね」との言葉に「ありがとうございます」と力強い言葉が帰ってきた。