がんこ院 親父が亡くなって10日が過ぎました。仕事一筋、私たちにはとても頑固な親父だった。 枕経の時、お世話になっているお寺さんに「がんこ院」と院号をつけてくださいと頼んだら、笑われてしまった。 古いアルバムに、親父が趣味の二眼レフでを撮っていた写真が貼られていた。 ファインダー越しに私達を見つめる親父の眼差しが目に浮かんできた。