帯広よりの帰り道、帯広競馬場ではばん馬が行われていました。駐車場にはびっしりの車、家族連れもたくさん来ていました。主役は今日のダービーを走るサラブレッドと違いばん馬の馬は筋骨たくましい「どさんこ」という種類です。
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接戦の第2レース、すべての馬がゴールしたのかなと思ったら観客席の方から、「頑張れ! 頑張れ! ・・・・・・・・」の声が聞こえてきます。まだ1頭、坂の障害を乗り越えられなくてヘタってしまっているのです。立ち上がることすらできないのです。係の方もやってきて、手伝っていますが台座はびくともしません。馬のこんなにも苦しそうな姿は見るに耐えられません。観客席の方から、どんどん「頑張れ! 頑張れ! 」の声が大きくなってきます。ムチが入り、この声援をパワーにして前足をかけ出すとともにグイと立ち上がりました。「ああ、良かった・・・」
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「どさんこ」の生きる道はこれしかないのだろうか。子供の頃、各家庭に石炭や荷物を運ぶために、「どさんこ」が活躍していた姿が目に浮かんだ。よく、馬橇(ばそり)に乗せてもらいました。