昨年の11月、裏の畑のミツバにキアゲハの幼虫が必死になって寒さに耐えていました。秋遅くに産み落とされると幼虫のままに初雪を迎えるのです。
ミツバの葉とともに、子ども達の残したクワガタの飼育箱に入れ、部屋の中に入れてあげるとすぐに、さなぎになりぶら下がります。
我が家では外の物置の片隅にそっと置き、春を迎えさせます。今年は5月25日頃孵化し、飼育箱の中でバタバタと羽を動かしていました。
「よくがんばったね」と脱脂綿に砂糖水を湿らすと、すぐに飛びついて吸い付きました。
毎年、旅立ちは晴れの日の江部乙、丸加高原の菜の花畑です。青空のもと、菜の花の香りにたくさんのシジミ蝶が誘われてきています。
「さあ旅立ちだよ」と声をかけると、最初の1頭は、菜の花畑を空高く飛んでいってしまいました。
次の1頭は手を離れるとすぐに、菜の花に止まり蜜をぐんぐん吸っているのです。美味しい蜜でお腹を満たし、いよいよ旅立ちです。