司馬遼太郎は、「坂の上の雲」中で松山出身の正岡子規、秋山好古、秋山真之の生涯を通して、近代国家として成長していく明治日本の姿を描いています。このミュージアムで、彼らの生きざまをひしひしと感じることができ、旅行が終わり次第、地元の図書館のお世話になりゆっくりと読んでみたくなりました。
宿泊したホテルよりはライトアップされている洋館や、松山城が見えていました。
とても興味が湧いてきましたので、「坂の上の雲ミュージアム」見学の後、その洋館めがけて小路を上りました。
「萬翠荘」という洋館で、大正11年(1922年)旧松山藩主の子孫にあたる伯爵が、別邸として建設したものです。純フランス風の建物は戦禍を免れ、建築当時の様子をそのまま残す貴重な建築物として、平成23年(2011年11月29日)に、国重要文化財に指定されているそうです。
同じ敷地には、夏目漱石が明治28年に愛媛県尋常中学校の英語教師として赴任し、当初下宿していた小料理屋が「漱石珈琲店愛松亭」として、復元されています。
漱石は愛松亭からの眺めが気に入っていたそうで、そこは紅葉が大変きれいでした。